か行

帰ってきたジロー―柴犬・730日愛と勇気の旅
著者:綾野まさる
ジャンル:犬のお話
実際にあった話をもとにしたものです。兵庫県西宮市のある家で犬を飼っていたけれど引越しをすることになって、その引越し先のアパートが犬を飼うことを禁止していたので、その家族は滋賀県の大津の親戚に預けたところ犬ははるばる滋賀県から西宮まで70キロ(最短で)を帰ってきたというこころあたたまる話。
一応小中学生以上向きなので、文字も大きく難しい漢字もなく、また難しいと思われる箇所の漢字は振り仮名もふっているので親切です。
内容としては、そのワンちゃん、ジローが滋賀県から西宮市までの道のりを作者の想像で書いたのです。
白黒の写真がや白黒の絵ものっていてわかりやすくなっています。

鍵は「台湾」にあり!
著者:金美齢、深田祐介
ジャンル:台湾
台湾の歴史や台湾のことなどです。台湾は中華人民共和国とはまったく違う国であるということです。敗戦後に日本人が日本本土に引き上げたら、次は中国国民党軍が入ってきて、そこでの国民党の知性や法規のなさ、また2・28事件や中国人による台湾人の虐殺など。
そのほか李登輝さんの話や、金美齢さん本人の話など非常におもしろいです。そして台湾の民主化への道など。
朝鮮などは日本の領土になったことに感情だけで文句をいいますが、台湾は日本の台湾支配を肯定的にとらえているにもかかわらず、日本の外務省は中華人民共和国の脅しに屈して台湾に対し李登輝さんへビザをださないなど冷たいことをしています。台湾を見直すのに良い本です。

哀しい予感
著者:吉本ばなな
ジャンル:小説
全体的に読みやすいです。内容は主人公の弥生がおばとのふれあいと弟との関係がど〜たらこ〜たらする話で最後のほうに弥生とおばとの関係が明らかになってくるという感じ。そこで弥生と弟 との関係もわかってくるという。意味深いような話。

韓国は日本人がつくった―朝鮮総督府の隠された真実
著者:黄 文雄
ジャンル:歴史
学校教育では日本の韓国併合はひたすら悪としか教えられませんが、ではそこでどんなことをしたのかという内容です。実は韓国併合は悪ではなく、むしろそれは韓国の近代化に欠かせない要素であったということを教えてくれます。日本の韓国統治によっていままであった厳しい身分差別がなくなり、教育やインフラ整備・医療設備の整備など近代化に絶対必要なことを日本はしていった。そして、韓国を搾取したのではなく、むしろ赤字経営で投資の方が多かった。そして、創始改名など韓国の歴史歪曲についても、真実がのっています、創始改名は強制ではなくむしろ朝鮮人のほうから申し出があったや、朝鮮語禁止などしていないなど。

教科書が教えない歴史
著者:藤岡 信勝 ・自由主義史観研究会
ジャンル:歴史
内容は産経新聞連載の1〜5月分のことを本にしたものです。
題名は教科書が教えないとあいますが、あくまで小・中学校の教科書ととらえたほうがいいです。高校の教科書なら普通にのっていることも多々載っています。
また、日本の歴史の中でよいほうの歴史が載っています。たいがいはこころあたたまる話ということです。
また右・左とかではなくてあくまで中立的に、また文も平易でどちらかといえば小・中学生向けといったところです。
おおきな期待を持って読むと失望するかもしれません。

「空気」の研究
著者:山本七平
ジャンル:思想
 空気とは何かはそれは「その場の空気が許さない」などの空気のことで理論的には説明のつかないもののことです。この空気による支配というものに拘束されるときちんとした正確な判断がおもってはいても口に出せなくなるなどの悪影響がでます。そのものに感情移入することが空気による支配の始まりだそうです。一番強力な空気の支配は遺影を持ち出すデモなどのことです。なんでも偶像崇拝を禁じる宗教はこの偶像に感情移入することによって空気の支配が発生するということが起こらないようにするためだそうです。
 そういう空気の支配によって正確な答えがいえなくなったときには水を差すという言葉があるのように、空気の支配を一時中断させる努力が必要とのことです。

空想科学読本
著者:柳田理科雄
内容は科学的にウルトラマン、宇宙戦艦大和やゴジラなどを検証していく本です。絵もあってかなり面白いです。
結果的に科学的には本来こうあるべきだといったことがのっています。何回みても、笑えます。挿絵だけども笑えますよ。

これには2、3、空想映画読本などシリーズもでています。
管理人は全シリーズ買いました。

国盗り物語
著者:司馬遼太郎
ジャンル:歴史小説
全4巻
最初の1巻と2巻は斉藤道三が主人公で3巻目と4巻目は織田信長と明智光秀がメインです。
最初は斉藤道三がまだ松波庄九郎となのっていてまだ浪人だったところから始まります。そのご油屋の奈良屋をのっとり?美濃に旅立ち、出世してついに美濃をのっとります。そして、2巻の終わりあたりから織田信長の父である織田信秀が登場し、3巻の主人公である織田信長に話がつながります。また、明智光秀にも焦点が当てられ、2人の性格なども対比されています。たとえば、信長は革新派であるのでたいし、光秀は保守派であるといったように。
ここでは秀吉などはあまり登場しません。
斉藤道三の出世方法など、マキアヴェッリとよく似ていると作者は書いています。つまり、目的のためなら手段は選ばないと。
また信長や光秀は道三の生徒であるという作者の観点から比較もあり、なかなかよいです。
後半の結論としては、光秀がかっこよく描かれています。

君主論
著者:マキアヴェッリ
ジャンル:思想
マキアヴェッリはルネサンス期のイタリアの外交官で、その外交や軍事などの経験や歴史などをもとに書いています。
君主としていかに成功するかということをのべています。すごくためになります。
特に、征服した土地をどのように運営していくか?ということや、部下たちを完全に掌握するためにすべきことは?憎しまれないためには?軍隊はどうあるべきかなど。
また傭兵に関する記述(傭兵は役に立たない)など面白いです。 現代についても言えることもたくさんのっています。人はとても移り気であるということや、人は独善的なものなどのように徹底的に人を疑うところが前提です。
英語版はこちら
Il Principe

国民の道徳
著者:西部 邁
ジャンル:道徳
☆★お勧め★☆
物事の判断の基準をあわせることに役立つのが道徳。自分個人の短い人生の中からでは、未来に対する判断がうまくできない。そこで未来のために過去の教訓、すなわち道徳が役に立つ。道徳はその歴史の英知をふんだんに含んでいるので価値観としての絶対的な尺度を明示してくれる。
法律の基準となるものも、徳律としての道徳が基になっていないといけない。なぜなら、人間としての営みは道徳なしではうまくいかないものであるので、罰を与える方法としても道徳を土台にしないとうまくいかない。
また戦後民主主義は完全にアメリカニズムであり、そこには道徳・伝統の英知が含まれていない。だから戦後民主主義はうまくいかない。
ヒューマニズムは徹底的に疑わねばならない。なぜなら、ヒューマニズムは生きているということそれだけが価値になるので、すべての死を犬死とせざるをえなくなるから。またヒューマニズムからいじめ問題を考えると、いじめられているものに価値がないと映り、生きているだけで価値あるヒューマニズムの観点からいえば生きているのに価値がないものは人間ではないとせざるを得なくなる。
世界市民はありえない。なぜならその利益としては、いったい何がその利益を決定付けるのかというと、その時点で一番強力なもの利益となる。そのようになると結局はアメリカの一人がちになってしまう。
人に迷惑をかけなかったらそれでよいという考え方も間違っている。たとえば、人に迷惑をかけないからということで援助交際などを許してしまうとは、未来世代に至ったときにはそれが普遍化してしまっているということがあるから。
国民というからには、国の民である。つまりそこにはその国の伝統の英知をうけとった常識が備わっていなければなるまい。だが、大衆というものはその常識が備わっていない。そのような常識のない大衆の意見を世論(せろん)とよび、常識のある国民の意見を輿論(よろん)と呼ぶべき。現在は大衆の世論がまかり通っている。知識人たちは大衆の期待にそうようにした意見をのべ、知識人は擬似大衆人に、大衆は擬似知識人になってしまうという、俗情との結託が見られる。そのようなことを注意しなければならない。常識のある国民の意見はそう大きくは間違うことはないが、常識のない大衆の意見は間違うことがあるから。
戦後民主主義や進歩主義・ヒューマニズムに過剰におかされてしまった現代には道徳の英知を理解することがやはり必要であろう。お勧めの一冊です。

国民の歴史
著者:西尾 幹二
ジャンル:歴史
この本は今までの歴史認識とは一味違った内容です。たとえば魏志倭人伝は信じられるかどうかは信じられない。それは中国人の中華思想によってかかれたもので日本のほかの歴史の記述を見ればそれがわかるということでこの本では、信長のあたりの歴史の記述が例として紹介されている、その例ではとても普通の日本人なら納得できないような内容である。このようにして中国の歴史の記述は信用できないので魏志倭人伝も同様に信用が置けない。また日韓の問題なども書かれてありひとつの学校以外の教育として一読する価値は十分にあります。

この日本をどうする―再生のための10の対話
著者:石原慎太郎
ジャンル:社会:政治
石原慎太郎が西村慎吾、石原伸晃、金美齢、中曽根康弘、五木寛之らとの対談を本にしたものです。西村慎吾との対談は非常におもしろいものとなっており、内容は言葉狩りにかんするものです。石原伸晃や孫正義、日下公人との対談では経済に関するもの。白井智子との対談の内容は教育に関するもの。その他首都移転、仏教、国防、政治、都市開発などいろいろな分野にわたっています。

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