な行

ニッポンの終焉―2001年への最後の選択 著者:栗本慎一郎
ジャンル:大衆論
大衆社会への批判の書。大衆があることを正義とするとそれに対して反論がしづらくなる社会または、それによって完全に思考停止の社会ではだめだ。そのような文明はおのずと滅亡する。そのような例は古代ギリシャや古代ローマからなんこでもある。いまや日本はそのような状況にある。欧州は大衆への警戒をならしていたが、日本ではそのようなことがあまりない。

日本人とユダヤ人
著者:イザヤ・ベンダサン
ジャンル:社会学
日本人とユダヤ人の根本的な違いを今までの歴史などのなかから、エピソードをまじえて論じています。
たとえば、「安全と水はただ」という概念が日本人には当たり前のものとしてあるけれどの、ユダヤ人にはない。それゆえ、考え方などが違ってくるといったようにです。
わかりやすい文で書いてくれているので非常にわかりやすいです。
また、日本人なら当たり前のものとして受け止めているので、特に自覚していないようなことを教えてもらえます。
また、日本人は日本教徒だという作者の意見もあり、んっ!まぁなぁ どうやろぅ〜なぁ〜 というところもありおもしろいです。
ほかには、日本でのユダヤについでの認識を間違っているところをできるだけ訂正してくれていますし、キリスト教との違いについで書かれています。

人間失格
著者:太宰治
ジャンル:小説
自分をモデルに書いているので、話の中で主人公が自殺を試みたりします。暗いけど陰湿ではないといったところ。
本人はこれを書いたあとに自殺しているようです。
暗いような感じがしますが、奥行きがありそうなかんじです。
しかし、奥行きがなさそうなゥんじもします。その人の人生としなら、それでいいかなぐらいしか思いませんが、ちょっとぐらい酒とか我慢しろよとおもいました。


信長の戦争―『信長公記』に見る戦国軍事学
著者:藤本 正行
ジャンル:歴史・日本史
太田牛一の「信長公記」をもとに信長の戦いを改めてみてみると、桶狭間の戦いは奇襲ではないや墨俣一夜城・長篠の戦いの三千挺三段撃ちが実は間違いだというのがこの本の趣旨です。とても興味深い。
では、なぜ間違ったことが通説としてのこったのかというと「甫庵信長記」という本の中でそのようにのべられていたからだそうである。その中で織田信長の行動を誇張したので、それがずっといままで続いてきたというものだ。
「甫庵信長記」という本は歴史小説の部類にはいり、それを直接歴史として考えるということはいけない、つまり歴史小説はあくまで小説であり、歴史でないという大事なことを改めて考えさせてくれる。
また信長公記のなかの桶狭間の戦いで信長は、新手の敵軍を戦闘をし終えた疲れた軍であると間違えたりして、信長の人間味についてもかなり出てきます。
また、作者は戦国時代の戦いというものをほかの時代の例を用いたりして、わかりやすく教えてくれるので、間違ったステレオタイプを捨て去るのにも役立つと思います。
間違った例としては総力戦はあまりない。なぜなら、そのようなことをすると敵にも大きな打撃を与えることができるが、自分の方にも大きな打撃がくるので戦国時代いつ誰が攻めこんでくるかわからない状況では、危険だから。また、鉄砲を信長やごく少数の大名のみが使っていたのではなく、どの大名もつかっていた、信長は貿易港をもっていたので、より鉄砲を使うことができた(当時鉄砲そのものは国内で作れたが、火薬などは輸入が主だった)。

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