や行

ユダヤ式交渉術
著者:矢部正秋
ジャンル:社会学
ユダヤの交渉というものこの中でいろいろな例を出して述べています。また、アメリカのように強引になんでも物事をすすめる交渉方法をこの中で批判もしています。
ユダヤ人の例としてロスチャイルド家に関する株取引のことや、その情報ネットワークなどについても詳しく述べられています。
また、キッシンジャーについてもその卓越した情報能力などについても述べられ、周恩来との会談のことも書かれています。
ところどころにユダヤのタルムードや格言集からの引用もあり、なかなかわかりやすい構成になっています。
大事なことは、交渉は感情で動いてはいけなく、相手を強引に倒すのではなく、お互い歩み寄って譲歩することも大事だということです。そして時には失敗を恐れず賭けにでることもしばしな重要なこと。第一段階として、情報をできる限りたくさん集め、それを有効利用していくなどです。

ユダヤと闘って世界が見えた―白人支配の崩壊と「二つのユダヤ人」
著者:宇野正美
ジャンル:ユダヤ
主な内容としてはユダヤ人にはアシュケナジーユダヤ人とスファラディユダヤ人がいる。そしてこのアシュケナジーユダヤ人とはもともとユダヤ人(聖書で言うところのアブラハムの子孫)ではなく、かつて中央ヨーロッパにいたカザール人の子孫でそれが90%を占めるというものである。またそのカザール人はキリスト教とイスラム教にはさまれたので政治的にユダヤ教に改宗したのでユダヤ人と名乗るようになったというものだ。
イスラエルにおいてはこの本家のスファラディユダヤ人の方は差別された待遇のままで、カザール人の子孫であるアシュケナジーユダヤ人が支配しているという内容もあります。 またアメリカでADL(ユダヤ名誉毀損防止連盟)やAIPAC(アメリカ・イスラエル公共問題委員会)が政治的に大きな力をもっていてユダヤに不利な発言した政治家などに制裁をするといった内容まであります。
その他アメリカが過剰に親イスラエルの態度をとる理由などあります。最後の第5章の内容はユダヤではなく、白人支配が終わるという内容です。信じるかどうかを別にしても内容は面白いです。

よい世の中
著者:ジョン・ケネス・ガルブレイス
翻訳:佐々木 直彦, 佐々木 純子
ジャンル:経済
よい世の中とはどのように実現するかテーマです。
経済においては経済成長とインフレーションが課題になる。なぜなら、経済成長するとインフレーションが必然的に発生する。インフレが発生すると困るのが金融業である。なぜなら貸したときのお金の価値が帰ってきたときには相対的にに小さくなっているから。金融業界はそれゆえ、経済が発展しないように働きかけることがあるので、この点は十分に注意しなければならない。よい世の中は経済発展をしながらも、インフレ率は極力小さく抑えることが必要であるようだ。
所得の分配はできる限り公平にしなければならない、それは所得の大きさが権力の大きさと密接に関係するからである。所得が大きいと権力も大きくなるので自分たちに有利な政策になるようにしようとする。そのようになると富者のみの一人勝ちになってしまい全体としてはマイナスになってしまう。だから所得分配を公平にできるだけするとこがよい政策につながるようだ。

英語版はこちら
The Good Society: The Humane Agenda

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